世界のレシピの３つ目に早々に日本が登場します。
　
　ある日友人とマトリックスリローデットを見に行きお昼ごはんをマックで買おうとしたら、友人は「きゅうりの炒め物をつまんじゃったから」とシェイクだけ飲んでいるではありませんか。何だか遠い昔に読んだ、子供用の『キュリー婦人』の伝記を思い出したのでした。（キュウリ婦人と間違えているわけではないですよ。念のため。）
　
　実験に夢中になっているキュリー婦人は食事もまともにとらず、ある時友人が「お昼何食べたの？」と問い詰めたとき、「ラディッシュを半分」と答えたそうです。当時の私には、この「ラディッシュ」が小さな赤カブだということはわかったのですが、「半分」というのがとても気になり、一把二把でくくってある半分だろうか、友人がそんなに驚くということは、小さなカブの半分だけかじったのだろうか、ごはんに赤カブってどういう発想なんだろうか、きっとすごくおいしいんだろう！と、真剣に考えてしまったのでした。今でもラディッシュを見ると、キュリー婦人を思い出すのです。
　
　さて、くだんの友達は放射能実験とは何の関わりもなく、ラディッシュではなくきゅうりですが、おいしそうだったのでレシピを教えてもらいました。　９月というのにこの暑さ！だるくて食欲も出ないとき、中途半端でなく、思いっきり辛くするとクセになるおいしさです。

材料　：きゅうり・・・３、４本　にんにく・・・２かけ　唐辛子・・・２、３本　サラダ油またはオリーブ油・・・大さじ３　（こいくち）しょうゆ・・・適宜

1. 中華なべを熱して一度火を切る。
2. 油大さじ３杯をいれ、荒みじんにきったにんにく、タネをとって輪切りにした唐辛子を入れ、軽く混ぜる。
3. 弱火で熱して油に香りをつける。（このとき、にんにく・唐辛子を焦がさないように注意！）
4. 乱切りにしたきゅうりを入れ、弱火でいためる。
5. なべはだからしょうゆを焦がす感じで回し入れてかき混ぜる。
6. 味の素（あれば）を少しふりかけ、汁気がなくなるまでいため煮する。