<イラン>酸味がさわやか、トマト味のシチュー「ゲイメ」

「イランの料理ってどういうの?」とよく聞かれるのですが、とにかく最初に説
明するのは「辛くない」ってことです(笑)。未知の中近東料理、暑い国の料理といえばインドのような「辛い料理」が連想されるのですが、イランの料理に辛いものはほとんどなく、逆に日本のカレーの中辛でも食べられない人が多いのに驚いたのでした。
ではどんなの?というと広いイラン、一言では言えないのですが、ひとつの大きなベースは「トマト味」。トマトピュレーはさしずめ日本のしょうゆのように、いろんな料理で活躍します。

そのひとつ、「ゲイメ」は作り方も簡単で、日本の「肉じゃが」のような家庭の味の一つです。ハーブの効いた他のイラン定番料理は食べられない、という人でもこの「ゲイメ」ならきっとおいしく食べられます♪ちなみにこの料理、牛肉がスプーンで割れるほど煮込むのがコツ。時間のあるときに、掃除でもしながらコトコトゆっくり作ってみてくださいな。
※写真右:作った当日に撮影を忘れ、一晩たって煮詰まった「ゲイメ」です・・・。(泣)
※写真左:「ラッペ」豆と干しレモン。フォークはデザートフォークのサイズです。
材料: 牛肉(赤味がベター)…300gくらい 玉ねぎ…中1個 じゃがいもorナス(2個/3本くらい)
ラッペ※…2/3カップ トマトピュレー…ビン入り1本弱 ターメリック(粉末ウコン)・・・小さじ2 レモン…半分(あれば干しレモン4、5個) サフラン(あれば)…少々
※レンズ豆に似た、黄色い半球型の小さい豆です。「さや剥き干しエンドウ」というらしいのですが、わかりやすい名前を忘れてしまいました。すみません・・。煮えが早く、ほこほこしておいしいです。
なければ省いて、その分じゃがいもを増やしてもいいでしょう。
- サフランを(出来れば粉状に砕いて)少々のお湯にひたしておく。
- 牛肉、玉ねぎを一口大に切る。
- ナベに油を熱し、玉ねぎを炒める。透き通ってきたら牛肉を加えて炒める。
- 牛肉に火が通ったら、洗った「ラッペ」豆を加えて炒め、ターメリックを加える。
- 水を入れて煮込み、トマトピュレーを加える。
- ジャガイモはフライドポテト状に、ナスは皮をむいて縦3つ程に切り、多めの油で炒める。(ターメリックを加えて炒めるときれいな黄色になります。)
- 5の牛肉、豆が柔らかくなったら1のサフラン液を加え、さらに煮込んで塩・コショウし、最後にレモン汁を加える。(干しレモンの場合は味が染み出しやすいようにフォークで穴を開け、少し早い段階で加える。)
- 6のジャガイモもしくはナスを加えて出来上がり。ごはんにかけて、好みでヨーグルトを添えて、頂きます!
・ジャガイモを入れると「ジャガイモのゲイメ」、ナスを入れると「ナスのゲイメ」とそれぞれ名前が違います。
ちなみに欲張り我が家は両方いっぺんに入れます・・。
・家庭によって、ジャガイモ・ナスを混ぜ込んだり、お皿によそった後上に載せたりいろいろです。
・はじめ作ったとき、「なんでお義母さんのようにおいしくないんだろう」と悩んだものですが、とにかくゆっくり
気長に煮込めば、それなりに美味しくなることがわかりました。個人的にはレモンをしっかり利かせてちょっ と酸っぱい位が好みです。。
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