使い込まれて色も手触りもやわらかに、味わいの増したオールドキリム。その当時の生活様式から長く大きく織り上げられたものが多いのですが、大きすぎるもの、また一部が傷んだものは時として使いやすいサイズのキリムに仕立て直され、その端切れ部分もクッションカバーなどとして大切に使い続けられます。 ミニサイズのマットとして仕上げられたトルクメン族のオールドキリムです。茶の縦糸とピンクの細い横糸の地織りに、こげ茶と赤、染めていないベージュの糸で一面にジジム織り(地織りに少し太めの色糸を足してモチーフを織り出す刺繍のような技法)モチーフが施されています。