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キリムの特徴について−絨毯との違いは?

キリムとギャッベを重ねたところ

絨毯よりも古くから織られていたキリムは、織りの構造がシンプルで毛足はありません。産業として発展したペルシャ絨毯と比べるとずっと素朴なキリムですが、部族ごとの伝統を伝える多種多様なデザインや、厚みがないからこその使いやすさなど、絨毯とは異なる魅力があります。

キリムは毛足がありません

ペルシャ絨毯やギャッベを覆う一面の毛足はキリムにはありません。毛足は厚みと柔らかさを生み、また、ペルシャ絨毯特有の繊細な色模様を可能とします。一方でキリムには、毛足がないからこその長所があります。

絨毯より織りが早いので比較的安価

毛足のないキリムは、絨毯よりも短時間で織ることができます。一目一目に毛足を絡ませて縛り、叩いて詰めてゆく作業は非常に手間がかかるため、絨毯織りはキリムに比べて総じて時間がかかります。一方でキリムは、スマック織りなどの高度な技法や目の細かさで絨毯並みに手間のかかるものもありますが、平織りなどシンプルなキリムは織り上がりが早く、その分安価に手に入れることができます。

薄くて軽いので扱いやすい

絨毯のような厚みやクッション性がない代わりに、薄手のキリムは絨毯よりも軽く、簡単に折りたたむことができます。中には1cm程度の厚みがあったりどしりと重いキリムもありますが、ほとんどのキリムは畳めばあまり場所を取らずに保管ができ、大きなサイズでも女性の力で十分に持ち上げられる重さです。扱いが楽なので模様替えも気軽にでき、重ねて敷いても違和感がありません。

硬い手触りは丈夫さの証

キリムの多くはざらりと硬い手触りです。織りたてのキリムは糸の毛羽立ちが素肌にちくちく感じることもあり、お昼寝には向かないものもあります。これは、やわらかな絨毯の毛足より何倍もきつく紡いだ糸で織られるためで、キリムの強さのもとでもあります。堅牢なキリムは靴で踏んでも椅子でこすっても簡単には傷まず、むしろざらつきが次第に和らいで滑らかな艶めきが生まれるのです。

汚れても気にならない!

キリムの大きな魅力のひとつは、汚れを気にせず使えることです。ウールの特性で汚れが定着しにくいこともありますが、汚れてもあまり目立たないことと、さらには汚れ自体が味わいを深めてゆくのがキリムの特性なので、日常使いに最適なのです。とはいえ気になる時には水洗いもでき、毛足がない分早く乾きます。(→キリムの洗い方はこちらへ

平たいので、お掃除が簡単

キリムは掃除機がけがとても楽です。薄くしなやかなのでぺらりとめくって床や裏面を掃除するのも簡単で、また毛足の間にペットの毛が入り込むこともありません。表面のほこりや小さなゴミが気になるときには、粘着クリーナー(コロコロ)ですっきりきれいになりますよ。※粘着クリーナーは絨毯には使用しないでください。毛足を傷める場合があります。

キリムにおすすめの使い方は?

厚みがなく、タフなキリムは家具を置くのに最適です。椅子の出し入れが楽なのでダイニングテーブルやデスクの足元にぴったりで、安定感があるのでストーブや扇風機など小物の下敷きにも向きます。重い家具を乗せて畳みやフローリングを保護したり、土間に広げて土足で踏んでも平気。絨毯では厚みが邪魔になるドアの開閉部にも敷きやすく、段差もほとんど生まれません。ざらりとした表面は走り回るペットの滑り止めにも。テーブルセンタータペストリー、縫い合わせてにしたりと、工夫次第で自在に使えるのもテント生活の知恵がつまったキリムの真価なのです。→キリムの使い方

一枚ずつ異なる個性的なデザイン

絨毯に比べるとキリムは素朴さと共に、部族の伝統や特徴がより色濃く残っています。1枚1枚のキリムは伝統を土台に織り手が自由に織り上げるため、どのキリムも個性的です。無限の色模様から気に入った自分だけのキリムを手に入れて、インテリアを彩る楽しさは何とも言えません。


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手織りラグの店クラフトワーク

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「手織ラグの店クラフトワーク」

名古屋市千種区山門町1‐47‐2 TEL:052-763-2656
営業時間 11時ー18時 月・火定休
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