* ギャッベ絨毯 (ファイン) *
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1平方センチ当たり16目ほどのペースでたっぷりと織り詰められた糸は押し合いながら上を向き、腰のあるやんわりとした弾力を支えています。モチーフの小さな輪郭を切り出しながらもファイン・ギャッベとしては比較的長めに刈られた毛足は触れると安定したボリュームを感じさせ、どしりと重く落ち着きます。表面に指を立てるとむにゅりとへこんですぐ戻り、歩くとしっとりとしたクッションに迎えられて床の硬さを感じません。 左右の端は毛足の部分に合わせた濃淡2色の色糸で縞々にかがられ、四つ端にはボンボンが飾られています。上下の端はベージュの平織部分を表側に畳んで毛足の際で縫い止め、左右2辺の裏面には人工皮の帯が取り付けられています。 ソファーやダイニングセットの足元にはもちろん、フローリングに敷き広げてやわらかな子供の遊びスペースとしても。長短調を超えた軽やかな音楽のような、心地のいい色と形を広げるファイン・ギャッベ絨毯です。 |
淡く澄んだ縞模様に散らばる星のかけらは、ころころと演奏されたモーツアルトのピアノの様に無邪気なきらめきを浮かべます。明るい夜の空色にミントグリーン、オレンジの色濃く溶けるサーモンピンクの帯はそれぞれにふんわりと濃淡の色むらを空気のように混ぜ込みながら、なめらかな毛艶をまとっています。
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【ファイン・ギャッベ絨毯について】 細かなモチーフに、つやの良いなめらかな毛並み。ふかふかとした厚みが身上の通常のギャッベに比べ、見た目も質感も繊細なこの種のギャッベは、いわゆる「ファイン・ギャッベ(リーズバフ)」と呼ばれるものです。 ファイン・ギャッベには細めの上質なウールが使用され、織りの密度は通常のギャッベの4〜5倍以上と細かく、ペルシャ絨毯に近いものです。通常のギャッベでは1つの織り目に2本の糸を織り込むのに対し、1つの目に対し1本の糸を縛るためより細かな仕上がりとなり、手間もかかるため仕入価格も3倍程度となっています。日本では販売会社によって名前のつけられたものをよく見かけますが、現地の仕入の時点では単に「細かい織り(リーズバフ)」と呼ばれます。 毛の一本一本が目立たない均一な表面はするりとなめらかで、細かなモチーフがきれいに浮かび上がります。モチーフの輪郭を美しく出すために多くは薄めに刈り込まれますが、毛足が密なので歩くとやわらかな弾力があり、軽やかな見た目からは思いがけないほど重く、床に吸い付くように収まります。全体の質感はしなやかで、薄手のものはくにゃりと折りたためるほどです。薄いものはもとより厚手のタイプでも遊び毛は非常に少なく、使い始めからほとんど気になりません。ギャッベの豊かな色彩と自由なモチーフ、ペルシャ絨毯の繊細さと上質さという、両方の特徴を併せ持った絨毯です。 |
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