ちらちらと泡の溶け込むやわらかな青に、濃くひそやかに凝縮した藍。濃淡の青を交互に重ねる縞模様の間には、小さな植物と４枚の花びらを広げた花冠が震えるような黄とえんじを灯しています。
２色の青みの境を細かな点でぼかした地色はそれぞれに繊細な色むらのすじを浮かべ、流れるようなグラデーションは風ともせせらぎともつかない清純な色味を放っています。
毛足は一本ずつの束をよく残し、密集して上を向いて立ち上がっています。ほこほこと詰めあう毛並みは粒めいた毛先を点描のように寄せ、密に押し合うボリュームはやわらかな糸に充実した頼もしい手ごたえを与えています。表面に指を立てるとふこりと沈んで指先を埋め、足を乗せるとたっぷりとした厚みがやんわりとしたクッションで迎えます。