ギャッベはすべて自然の素材でできています。
昔はヤギやラクダの毛がまぜられることもありましたが、現在のギャッベは毛足には羊毛(ウール)が、縦糸には羊毛またはコットンの糸が使われています。
毛足に使われる羊の毛は、遊牧生活をともにする羊たちからもらいます。夏に向かう陽気の中、ときに羊を丸ごと川で洗ってチョキチョキはさみで刈りあげます。
縦糸はギャッベの土台を担い、フサの形で上下の端から顔を出しています。たいていは少し色の濃いウールのきつく撚りあげたものを使うのですが、細くて丈夫なコットン糸が使われることもあります。中には白と黒の縦糸が入りまざるものもあり、生活の中、手近にある材料で織られるギャッベ本来の大らかさを垣間見せています。