ギャッベの面白味は、一枚ずつ違うこと。同じ色、同じ模様でも一枚ずつ風合いが異なるギャッベはまさに一期一会、世界に一枚の絨毯なのです。
遊牧民の絨毯であるギャッベには、いわゆる「ランク」はありません。織り目や毛並みを含めて、それぞれの個性です。ですので、ギャッベは気に入った色模様、インテリアに取り入れたい色など、自分が大切にしている視点で選んでいただくのが一番です。
ギャッベを選ぶ基準として目の細かさが重視されることがありますが、その必要はありません。ギャッベの場合、織り目の細かさは品質や持ちの良さとは関係がないからです。毎日を豊かにしてくれるのは色や模様、踏み心地であって、裏面ではありません。
心に響くギャッベとの出会いが、新しい空間を生み出すこともあります。小さなギャッベなら座布団やタペストリーにもなりますし、大きなサイズはテーブルの下やデスクの足元、キッチンマットなど幅広い用途に使うことが出来ます。
何よりも、ギャッベは意外なほど周囲によく馴染みます。極端な取り合わせでない限り、草木染めの色彩は他のインテリアと自然に調和できるのです。
敷く場所が決まっている場合、ギャッベの規格サイズ※からあらかじめ目安をつけて頂くと選びやすくなります。
※ギャッベはそれぞれの織り手が手で測るため、規格サイズはおおよその目安です。10cm以上の差があることもしばしばで、中にはイレギュラーサイズもあります。
ギャッベのサイズ目安
※カッコ内はサイズのイメージです
40×40cm(座布団)
60×40cm(玄関マット)
90×60cm(玄関マット)
120×80cm(約半畳)
150×100cm(1畳弱)
180×120cm(1畳強)
200×150cm(約2畳)
240×170cm(約2畳半)
300×200cm(約3畳半)
など
店舗で選ぶ際には、敷く場所の最大幅をメモしておいて頂くと役に立ちます。サイズがわからない場合、四人掛けテーブルの下、3人掛けソファーの前、など家具や配置をお伝え頂くとおおよその目安となります。
ギャッベの厚み(床から表面まで)は普通のギャッベでは2cm前後のものが多く、目の細かなファイン・ギャッベでは1.5cm前後が一般的です。実際の厚みはさまざまで、薄いものは1cm程度、厚いものでは3cmを超えるものもあります。
厚みのあるものほどクッション性が高いと思われがちですが、実はそうとも限りません。踏み心地ややわらかみは毛足の密度や性質、地織の様子などで同じ厚みでもそれぞれに異なります。どのギャッベもお昼寝が出来る程度のクッション性は十分にありますが、気になる場合はお問合せ頂けましたら個別にお答えいたしますし、店舗では踏んで試して頂けます。
コーディネートを考えているうちに、どのギャッベが一番いいのか途方に暮れてしまうこともしばしばです。そんな時は、どうぞ初心に戻ってみて下さい。最初に一目惚れをしたギャッベ、おそらくそれが一番いいギャッベです。
なぜなら、ギャッベは長く使えるものだからです。インテリアを変えても、引っ越しをしても、場所を変え、使い方を変えながらずっとそこにあるもの。本当に気に入ったギャッベは、一緒に年月を重ね心地よさを増しながら、日々の生活に幸せをもたらしてくれます。