花をあしらい、華やかな装飾を施された紋章模様をはじめ、細かな織りの支えるモチーフはくっきりと正確且つどこまでも細やかで、ぎざぎざと入り組みビーズを散りばめたような境界線、世界を二分するような花の木の凛々しい直線とともに、丸いウサギのやわらかな毛皮に鳥たちの愛らしい横顔、幾種もの植物の具象的なスケッチまでを自由自在に描き出しています。
ほとんどが濃い輪郭線に縁取られた形はその内側をカラフルにも彩度を落とした中間色を多用して埋められ、白から地色に似た濃い青や緑、鮮やかなピンクがなめらかなグラデーションの中に浮き沈みします。
1平方センチあたり約25目の密度で非常に細かく織り詰められた毛足はほっこりとほぐれて馴染みあい、一体感のあるなめらかな毛並みをたたえています。すっきりと短く刈り込まれながらも濃く充実した繊維は腰のある厚みをぴんと立ち上げ、指で押せばやんわりと押し沈み、歩けばしっとりとした弾力で迎えます。織り地は全体に強くしなやかな質感を持ち、詰んだ毛足のどしりとした重みがぺたりと床によく収めます。
ソファーやテーブルの足元をはじめ、和室の畳にもよく似合う一枚。丹念な手仕事による美しさを使い込んで長く育ててゆきたい、織りもデザインも上質なアバデのペルシャ絨毯です。 |
昼と夜の境に浮かぶ太陽のやわらかな赤みに照らされて、群青の深い雫のきらめく澄んだ青。天地からメダリオンに向かう凛として華やかな樹が支える六角形の領域は、森羅万象を包んだ宇宙のように無数の星を輝かせています。
イランは中南部、イスファハーンとシーラーズの間に位置するアバデという小さな町で織られたペルシャ絨毯です。工房織りと異なり母から娘へと引き継がれる家庭織りのアバデ絨毯は、その織りの堅牢さと丈夫な性質に定評があり、特徴的なその文様は下絵がないことに驚かれるほど、ときに緻密で華やかです。
大きな6角形のフィールドと小さく幾何学的なメダリオンを特徴とするこの「ヘイバトルー模様」はカシュガイ族の影響により生まれたもので、遊牧生活を物語る美しい伝承模様の一つです。
えんじより淡いあずき色を思わせる品のあるコーナーの色彩に、それに呼応するように濃い色みをふわりと透かす青のコントラストは不思議なほどに優美で、ちらちらと一面を埋め尽くす細やかな文様が鏡のような奥行きと透明感を与えて見えます。
品番 |
cb17439 |
品名 |
ペルシャ絨毯 |
サイズ |
約159×104cm 厚さ 約1cm
(フサは含みません) |
素材 |
ウール、たて糸コットン |
原産国 |
イラン・アバデ |
価格 |
SOLD |
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