* ペルシャ絨毯 * | ||||||||||||||
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よくほどけて馴染みあった糸はフェルトを思わせるほどほっこりとした一体感を備え、指で押してみるとくにゅりとした弾力を感じます。遠目にも立体を感じるたっぷりとした厚みは重くしなやかで、歩いてみると凝縮した繊維のやんわりとしたクッションが床の硬さを通しません。 夜の藍を背にあでやかに枝垂れる薔薇の花瓶を中心に上下左右ほぼ対称に織り込まれた花や鳥は、都市の影響を受けた西洋の花に王朝様式の装飾的な花、即興的な細部を織り手の感性で取り合わせ、自然の息吹を感じる生き生きとした表情に仕上げています。濃く詰んだ糸は入り組んだ輪郭とともに花びらの繊細な表情をくっきりと描き出し、格子部分には総柄模様を隠しながらもミニアチュールのような明快さを見せています。中間色に抑えられた多様な色遣いはくっきりと冴えた青、色濃いベージュなのに光を感じる白とともに、瑞々しいほどの透明感を含んで見えます。 織られてから年数が経っていますがまだ使われていない新しい絨毯です。リビングをはじめ、寝室や書斎、間口の広い玄関に敷き込んで座ってくつろげる飾りラグなどに。勇敢で誉れ高いバクティアリ一族の織り上げる、美しく優雅な庭園の絨毯です。 |
手書きのやわらかな曲線が歌うように組みあう格子。赤と青、陽に照る白はたおやかにうねる花々で満たされ、動的で精彩に富んだ景色のそこここには美しい鳥たちが集っています。
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