
カシュガイ族の暮らしとギャッベの買い付け
クラフトワークの店主がギャッベの買い付けのために訪れた、カシュガイ族の夏のキャンプ地です。 羊毛の毛刈り、糸紡ぎ、草木染め、織り、買い付けの様子を写真に残してきました。
このページでは、ギャッベが遊牧生活の中でどのように作られ、 どのような工程を経て日本の店頭に届くのかをご紹介します。
これは、買い付けで訪れたカシュガイ族のテント。
これは、クラフトワークの店主、安藤ラミン。買い付け担当です。
カシュガイ族のキャンプ地を訪れるたびに皆から「ウチに来なさいよ!」と温かい言葉を頂いています。布団とキリムで壁を作ったテントの中は居心地よさそう・・・。
娘さんが初めて織りあげた大きなギャッベを広げて見せてくれました。
これが、鳩のギャッベを織った娘さん。
写真のために、一番お気に入りのドレスに着替えてきてくれました。
「鳩ギャッベ」は娘さんがあんまりかわいかったのでいつもよりちょっぴり高く買い付けてきました。(すでに、日本のお客様のご家庭で活躍しています。)
カシュガイ族が夏を過ごすキャンプ地は、シーラーズの近郊にあります。テヘランから南へ約900キロ以上、車でとばして10時間ほど。
道端に動物の姿が増えてきたと思ったら、テントが見えてきました。
人の姿が見えてきました。
キリムとギャッベで居心地よく飾られたテントの中。重ねた布団にキリムをかけた壁はくつろげる背もたれとなり、敷き詰めたギャッベがやわらかな床を作っています。
(実はいきなり訪ねたお客のために、きれいに整えてくれました。すみません、ありがとうございます。)
クラフトワーク店主です。
子供たちかわいい!
別のテントで、水たばこを吸う女性。
テントの外は大自然。ザクロス山脈を背景に、息をのむような景色が広がっています。
木陰で鍋を吊るし、火をおこして料理をします。
こちらはご飯を炊くようです。子供たちもお手伝い。
羊やヤギは放牧されて、おいしい草を食べています。
砂漠と草原を移動するカシュガイ族。夏の高原にはこんなに緑があるんです。
ヒツジは遊牧民にとって大切な財産。ヒツジやヤギの世話をするのは男たちの仕事です。
※この写真はイスファハーンの友人モジタバさんが撮影してくれました。
ギャッベやキリムを織るためのヒツジの毛を刈っています。
毛の部分によって、いろいろな品質のウールが出来るのです。(モジタバさん撮影)
刈り取ったヒツジの毛を洗い清めます。
棒を振り上げている女性は、ヒツジの毛を叩いてホコリを取っているところです。(モジタバさん撮影)
刈り取って洗ったヒツジの毛を、女性たちがつむいでゆきます。家事の合間もおしゃべりの合間にもくるくるくるくる、一度始めたらやめられないそうなんです。(モジタバさん撮影)
これは、1人でつむいでいるところ。
上の方の、「鳩のギャッベ」を織った娘さんのお母さまです。
糸を染めるときの、「色止め」に使う植物。この植物に含まれる白い汁を使います。
草木染めに使う植物。まずは日に干して、その後鍋で煮込みます。
染めた糸を、テントの脇で干しています。
淡いピンクに染まった糸
ギャッベを織るのはカシュガイ族の女性の「たしなみ」。
母から娘へと、受け継がれてゆきます。
座布団ギャッベだけは、特殊なサイズなのでカシュガイの人に別途お願いして作ってもらっています。
色・モチーフはお任せです。
織り手の女性は、恥ずかしがってどうしても写真を撮らせてくれませんでした。。
また別のテントです。素敵なロングサイズのギャッベを見せてくれました。
織りを見せてくださいね。
調べています。
まず見るのは、ウールの質と糸の紡ぎ方です。 冬を越して春に刈られた羊毛は油分をほどよく含み、夏を越した秋の羊毛よりも品質が良いのです。 また、手で紡いだ糸は長い繊維がそのまま残り、しなやかで腰があるため、へたりにくいギャッベになります。
調べています。
次に見るのは、毛足の結び方です。 伝統的なギャッベの結び方で毛足が織り込まれているか、織り目が粗すぎないかを確認します。 そして大事な、内部の構造。 横糸がしっかり入っているかどうかを、腰の強さや重み、畳んだときの硬さで確かめます。
値段交渉をして・・・
買い受けました!満足なご様子です。
(その後、業者さんに2度洗ってもらい、仕上げカットをしたのちはるばる飛行機で日本へ。無事到着してこちらのページに・・・)
カシュガイ族から買い付けたギャッベは、テヘランの専門業者で2度洗ってもらいます。
フチかがりの補強や仕上げ作業、ボンボン付けなども専門業者にお願いします。遊牧民から買い付けたばかりのギャッベは、本当にほんとうに、素朴なんです。
梱包され、テヘランの空港に運ばれるギャッベ。飛行機で日本に送ってもらい、クラフトワークの倉庫へ。最終チェックをしてから店頭に並びます。